とある木原の肉体変化東京西部の未開拓地を切り開いて作られた『学園都市』。
外周は高い壁で覆われており、面積は東京都の三分の一ほどである。
人口二三〇万人の八割は学生で、いわば学生のためにあるような都市である。
さらに、ありとあらゆる科学技術を研究し、学問の最高峰とされるこの街、
高い科学力を利用して学生を対象に『開発』する超能力者養成機関でもあった。
その学園都市の研究者でも一部では有名な一族がある。
名は『木原』、そのほとんどが研究者であり、実験に対して一切のブレーキを掛けず、
実験体の限界を無視して壊すことを信条としている。
木原の本質は「科学の悪用」という概念が具現化したようなものであり、
幼少から教育を受けていなくても、
どれだけ善良な意思を持っていたとしても本人の意思とは無関係に科学に愛され、
科学を悪用し、周囲に破滅をばら撒いてしまう。
そんな木原一族の中に、類稀なる超能力を持った少年がいた。
少年には少しだけ、自らが責任者だったとある計画が破綻した時から心残りがあった。
他の『木原』が聞けば笑い飛ばすような小さな心残りだが、
当の本人はその心残りを払拭するために動き出す。
科学と木原が交差する時、物語は劣悪していく…
オリ主投入型の二次創作。
魔術と科学の両方と関わりになりながらも、己の道を進んでいく話。