大理石の胎児は加速世界で眠る 一学期の中ば、ハルユキは限界を迎えていた。
荒谷はいつも通りのいじめの一環のつもりだったのかもしれない。
しかし、入学初日からこの日までかけて組み上げた黒騎士アバターは、
ハルユキの最後の牙城だったのだ。
追い詰められた人間の選択肢は二つ。
畏縮して泣き寝入りか、逆上して暴走するかだ。
そしてハルユキは限界まで譲歩した後で爆発するタイプだった。
「おぬし死にそうな顔しとるぞ。あるいは殺しそうな顔、かの」
しかしその一言が、袋小路に向かいつつあった少年の運命を変える。
中学内格差最底辺と過負荷が交わるとき、物語は加速する。
アクセル・ワールドとめだかボックスのクロスオーバー。
マイナス十三組所属のモブが転生。生まれ変わってもマイナスはマイナスだった。
地味ーに艦これともクロスしている。更新停止中なのが残念。